- 2010-04-21 (水) 9:03
- Interview


岡野宏典主催イベント「一期一会」
三回目を迎えることになりましたね。
岡野: 皆さまのおかげです・・・。
一回目のゲストの広沢タダシさんが、「自分主催のイベントって年に一回行うのでも大変だ」とおっしゃっていたのに、「一期一会」は三ヶ月のインターバルですもんねぇ。
岡野: 大変です、ホントに。
どんなところが?
岡野: 出ていただくアーティストさん達をイメージして、どういうイベントにすることが出来るかなと構想を練ったり、一つの「一期一会」が終わると同時に、次はどんなものにしようかと、いつも考えているんですが、思い描いているものを形にしていくのが結構大変だったりしています。
でも、こうして自分から声を掛けさせていただいて、集まって来て下さるアーティストの方々は積極的に交流して下さるので、「一期一会」というタイトルをつけたこのイベントが、人の繋がりを大切にしたものになっていってるなという実感があります。
「アーティストの組み合わせ」という面で、今回のお二人のゲストには、岡野君のどういう思いがあるのでしょう?
岡野: 僕、大学時代に岐阜県で生活をしていたんですけど、ふるさとの浜松を思う気持ちが強かった頃によく聴いていたのが、川村結花さんの音楽だったんです。「自分の生まれた場所を大切に思う気持ち」って、「人の繋がり」と同じだなぁと僕は思っていて、そういう「忘れちゃいけないものを大切にする」ということをメッセージにして、音楽にされているなと。
同じように渡さんの音楽を聴いていても、人を思う気持ちが強いなと感じるんです。なんていうか・・・自分にもそういう気持ちがあるので・・・。
お二人は、一見クールに見えて、実はすごく熱い!と僕は勝手にイメージしていて。
で、川村さんと渡さんのお二人も、気持ちが通じ合いそうだなぁという感覚もあって。
だから川村さんと一緒にさせてもらう時には渡さんありき。また逆もそう。僕が勝手に抱いていたイメージでお二人に声を掛けさせていただきました。
川村: 嬉しいなぁ。ありがとうございます。
故郷を離れてホームシックになっている時や、気持ちが揺れている時にそばにいてくれた音楽って、一生ものですよね。
岡野: 岐阜は夕焼けがすごく綺麗なんです。なおかつ哀愁も漂っていて。そういう風景と共に川村さんの音楽を聴いていました。上京する前の一年は地元の浜松にいたんですけど、ちょうどその頃、自分の中で風味堂さんの音楽をよく聴いていました。だから風味堂さんの音楽を聴いたら、今でも地元で「上京して、夢を叶えるんだ」っていう気持ちを持って過ごしていた頃の事がよみがえるんです。そういうお二人とこうしてイベントをさせていただける事を嬉しく思っています。
渡 : こちらこそ本当に嬉しいですね。
普通の対バン形式のイベントじゃなくて、同じ曲を一緒にやりましょう!っていう、この混ざり合った感じが良くて。
一期一会で生まれる奇跡を大事にしていきたいです。
今回は三者三様の色で、でも皆、同じ方向を向いてイベントをやっていくっていうのが楽しみですね。
渡さんから見て、岡野君はどんな青年ですか?
渡 : 上品・・・。
一同爆笑
渡 : 前回お会いした時は、ロールケーキを作って来てくださって。
あー、すごいなぁって。だってなかなかねぇ、チャーハン作ったよ~とかじゃなくて、いきなりロールケーキですよ!!
男子にロールケーキを手作りしてもらったのは、きっと初めてですよね?
渡 : 初めてでした。
ものすごく美味しくて、最高でしたよ。
その後のお二人のお付き合いは?
岡野: イベントと、あと僕のラジオ番組に出演してもらったりとかで何度かお会いはし
ていました。でも僕、渡さんの電話番号しか知らなくて・・・。
電話をかけるというのは、なかなか勇気がいるので・・・。
そう?
岡野: 用も無いのに電話をするのはちょっと・・・。
渡 : いや、いつでもどうぞ!(笑)
岡野: いいんですか?
渡 : もちろん!
あとでメールアドレスも交換しましょう。
岡野: はい!
川村さんは岡野君とは今日が初対面になりますが、どんな印象でしょう?
川村: とても素直で、性格いいんだろうなぁ~って思います。音楽を聴かせていただいても、陳腐な言い方になるけど「まっすぐ」だなって。私なんかすごくひねくれているから、こうなんだって事に対して、「・・・とかいいながらぁ~」みたいに言っちゃったり(笑)、大阪人のいけないところでね(笑)。 岡野さんは「迷い」がない。きっと、ものすごく愛されて育ったんだろうなって。自分が愛されて育っていないわけじゃないんだけど(笑)。人の優しさや心をまっすぐ裏表なく受け取って、返して、それを音にして、詞にしてっていうのを、迷いなく出来る人なんだろうなって。そのまっすぐさがとてもいいな~って思いました。
曲のイメージのままってことですね。
川村: そう。そのまんま。ああいう歌を歌っているけど、なーんか色々考えているんじゃない?なんてことを一切感じない。ほんとにそのまんま。
だと思いません?渡さん。
渡 : そうですね。
川村: 意地悪なことを言われたらどうしよう・・・とか、そんな心配も全く無く。
一同大爆笑
川村: ちゃんと、(胸に手を当てて)ここの管が透き通っている人なんだろうなという感じがすごくしました。
こんなこと言われるの、イヤですか?
岡野: もう・・・はずかしいです・・・
さて、先ほど岡野君が、「川村さんと渡さんも通じあうものがあるんじゃないかと思う」と話していました。
お二人にはピアノで歌われるという共通点がありますし、お互いのピアノや音楽性をどのように感じられますか?
川村: あのー・・・
すごく・・・
好きなんですっ!!
渡 : ありがとうございます!!!
川村: はずし方がすごく上手。こういくんだろうなと思ったらいかなかったり、意外な ところでド真ん中きたり。コードもかっこいいし、転がるピアノもいいなって。 都会の音楽って感じがする。
渡 : ありがとうございますっ。
川村: 私ね、音楽が服着て歩いているような人がすごく好きで。
そういう人って、さっき「通じる」っておっしゃっていたように、会った時に、パッとミュージシャンシップが生まれる感じがあるんですよね。
ジャンルが違っていても、やっていることが違っていても、普段聴いている音楽が違っていても。
渡さんも岡野さんもきっとそうなんだと思います。
渡さんは、川村さんにどんな印象を?
渡 : 前に大阪城ホールで、川村さんが出演されているイベントを拝見したんですけど、
まずピアノを弾いているその姿がとにかくかっこよかった。
それから曲を聴いていて思ったことがあって・・・。
僕は一時、注文されたものばかりを作るという曲作りをしていたことがあったんです。川村さんもたくさんの曲をかかれていて、「夜空ノムコウ」という、誰もが「おおっ!」となるような名曲もある。
でも、それらにちゃんと川村さんのイメージや色があるんですよね。決して奇抜なことをするわけではなくて、本当に聴きやすい音楽でありながら、川村結花さんという感じがすごくするというか・・・。
どうやったらあんな風に出来るんだろうと、不思議に思いながら見ていた記憶があります。
色っていうのは、わざと身につけようとしても難しいんじゃないかと最近思っているんですよね。
川村さんはすごく色を持つ方。ご一緒出来て嬉しいです。
川村: いや、渡さん、既にめっちゃ色ありますよ(笑)。
渡 : いや、まだまだです!
川村: 「魂の一音(いちおん)」ってよく言うんですけどね、もちろん技術がすごいとい
うのは素晴らしい事ですよ。でも超絶技巧を目の前で聞かされるよりも、魂のこもった白玉の音が一音、ポーンってあるほうが、私は涙が出る。
トム・ウェイツはピアノは決して上手くはないけれど、「いいピアノ」だし、「いい歌」。それって、きっとこの人こういうのが好きなんだろうな、これにぐっときているんだろうなって。
何にぐっときているかというのが「色」ではないかと思うんですよね。
岡野さんだったら「ふるさと」だったり。あ、でも岡野さん自身は「水色」って感じがする。
岡野: そうですか?
川村: 絶対、「真夜中」じゃないよね(笑)。
水色とか白とか。清潔な感じですね。
今日、この対談の前には、第3回のステージに向けての打ち合わせが行われました。
とても盛り上がって、どんどん話が進んでいましたよね。
そんな打ち合わせとこの対談を経て、岡野君が思い描くものも一層色濃くなったのでは?
岡野: 毎回この打ち合わせが一番緊張するんですよね(笑)。主催者であるという責任感 もありつつ、うまくいくのかな・・・という不安が大きい時でもあるので。 でも、今日お二人とお会い出来て、やっぱり自分は人が好きなんだなぁって思っちゃったりして・・・そんな風に思わせてくださるお二人と出会えて、またこのイベントをやれるという喜びをかみしめています。
川村さんはいかがでしたか?
川村: 今の時点でミュージシャンシップが発生している感じがとてもするので、当日は
きっといいだろうなぁ・・・と。ふふふ。
今こうして机を囲んで話している段階で、こういうことをやったら面白いんじゃない?と、アイデアがたくさん出ていますもんね。
これが楽器を触りながら、歌を歌いながらの段階になると、更に膨らみそうですね。
渡 : こういった形で、イベントの前に皆で顔を合わせて話が出来るって珍しいと思う
んです。曲順を本人同士で決めて、岡野さんを中心に自分達でああしようぜ、こうしようぜ、って考えて。すごく手作り感がありますよね。あんまり無いですよ、こういうの。
川村: ほんとすごいよね。
パッといって、じゃ何曲・何分って時間や出番を決められて・・・じゃなくてね。素晴らしいと思います。
川村&渡:ホントありがとうございます。呼んでいただいて。
岡野: いゃいゃいゃ、こちらこそありがとうございます!
それでは最後に岡野君。
前回その2のテーマには「調和」を掲げていましたが、今回は?
岡野: 今日のセットリスト等の打ち合わせでお二人からいろいろなご意見を頂いて、そこに皆さんの意志が加わった感じがしています。前回の「調和」とはまた違う、「ハイブリットな感じ」みたいなものを出しつつも、ステージ上の全員の気持ちが通っている姿をお客さんに観ていただいて、音を感じてもらえたらなと思います。
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